みなさん、こんにちは。
先日、プラモデルを購入したのですが、早速パーツを失くしました。
500円ほど払って新しい同型のパーツを手に入れることへ。
意外に割高な出費なので、今後はパーツの管理に一層気をつけたいものです…。
さて、今回は秋吉貴雄ほか『公共政策学の基礎(第3版)』を紹介します。
基本的な内容は公共政策学に関する知識の整理です。
公共政策学のテキストは少ないこともあり、本書のように最新の議論に対応している本は大変貴重です。
2020年に第3版が出ており、最新の政治状況や議論が反映されています。
公共政策学それ自体の定義や歴史から始まって、政策の設計や決定に関する知識、ガバナンスに関する知識が記述されています。
特に第5章の「公共政策の手段」は政策立案・分析の際に有用な知識が整理されています。
基本的には教科書ですので、淡々と公共政策学に関する知識が記述されてあります。
他の公共政策学のテキストと比べると、割と薄いので勉強しやすいと思います。
公共政策学に関する知識がてんこ盛りですので、知識の習得には何回か読み直すことが重要でだと思います。
また、実際の事例を分析する際に参照すると一層理解が深まると思います。
参考
ちなみに、著者の1人である秋吉先生は中公新書でも公共政策についての本を出されています。
中公新書から出ている『入門 公共政策学』です。
新書の『入門 公共政策学』は政策立案・分析に必要な知識がコンパクトにまとまっている印象を受けます。
実際、『公共政策学の基礎』で扱われてている公共政策学の歴史やガバナンスの手法について新書では言及されていません。
具体的な事例に即して記述されているので、
政策の立案・分析の知識に関しては、新書の方が理解しやすいかもしれません。
公共政策学に関心がある方は、まず新書の方からお読みなる方がいいと思います。
本格的に勉強されたい場合には教科書へステップされることをお勧めします。
関連
政策立案に特化した本として、ユージン・バーダック『政策立案の技法(第2版)』があります。
政策立案のマニュアル本のようなものです。
日本では本書のような政策立案のマニュアル本はなく、かろうじて京都大学公共政策大学院に似たような論文があるのみです。
日本の中央省庁においても政策作りのノウハウはあるはずなのに、なぜ広く共有しようとしないのか謎です(公共政策大学院も然り)。
『公共政策学の基礎』を通読した上で本書を読めば、実際に政策立案・分析する際に必要な知識や手法が身につくのではと思います。
それではまた今度。